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私は、わりと自己啓発本を読む方だと思います。


しかし、ここ最近……正確に言えば、ここ2年ほどは少し距離を置いています。 
なぜかと言うと、あまり効果を感じなくなってきたことに加え、下手すると害悪なんじゃないかとも思い始めたからです。


今回は、そんな話。
 






















とりあえず、最初に、自己啓発本について定義しておきます。

「自己啓発本=意識や価値観を変えることに重きを置いた本」


例えば、「○○になる30の方法」的な本は、私にとっては「自己啓発本」です。
一方、「営業の方法」的な本は、私にとっては、「自己啓発本」と言うよりは「ビジネス書」や「ハウツー本」に値します。


そのため、今回の記事で言う「自己啓発本」は前者のタイプだと捉えてください。





















さて、 自己啓発本の悪口を書く前に、利点について、触れておきましょうか。
当然ですが、全て、私の主観ですよ(個人ブログでの意見に主観も何も無い気はしますが)。



まず、利点としては、「今までに無い考え方に触れられること」が挙げられると思います。

例えば、今まで、ずっと、自分のやりたいことを押し殺しながら、親や先生の言うことばかり聞き、レールの上から降りたことが無いというような人が、「自分の思う通りに生きましょう」的な自己啓発本に出会ったら、その人の中でパラダイムシフトが起きるかもしれません。

その結果、レールから降り、自分の人生を自分で考え送ることができるようになり、それまで以上に幸せな毎日を送れる……なんてこともあるかもしれません(もちろん、失敗のリスクはあるでしょうけども)。

このように、今までに無い考えに触れることで、新たな価値観が生まれ、新たに行動を起こすことができる(かもしれない)というのは、自己啓発本の利点のひとつと言えるでしょう。





また、「心が沈んでいる時に、元気がもらえる」というのも利点かもしれません。

自己啓発本には、基本的に、ポジティブなことが書かれている印象を受けます。
そのため、辛い時に読むと、心を立て直せるかもしれませんね。

ただ、それは、ある意味、弱みにつけこまれるのと同じこと。
悪い見方をすると、こういった時に自己啓発本を読むというのは、その作者に洗脳されかねないという危険も孕んでいるように思います。





















とりあえず、利点を書いてみました。
これから、反対に、私が思う自己啓発本の悪いところを書いていくわけですが、その前に、前提として、「自己啓発本に書かれていることは基本的に正論だ」と私が思っていることは強調しておきます。

そのため、私は、自己啓発本の中身がクソだというつもりは(ほとんど)ありません。
たしかに、たいていの自己啓発本の言う通りに行動できれば、多少なりとも、結果には現れるでしょう。

それでも、私は自己啓発本というものを、手放しに褒める気にはなれません。





まず、根拠に乏しいことが多い。

これは、私が自己啓発本を読んでいて、特に思うことです。
言ってしまえば、それ、あなたの主観でしょ?

例えば、「電車でスマホをいじる人は年収300万円、いじらない人は年収1000万円」みたいな文面があったとして、果たして、それは統計的に根拠のある話なのでしょうか?

加えて、厄介なのが、言い切りの形で書かれていることが多いということ。
たとえ、根拠の無い主観的なことでも、言い切られてしまうと、なんだか力強い印象を受けますね。
根拠はないのに、信じてしまいそうになります。





また、やたら「勝ち組」や「金持ち」といった価値観を強要してくる印象があります。
私が読んだことのある自己啓発本が、スピリチュアル系ではなくビジネス系の本ばかりのせいかもしれませんが。


先ほどの例、「電車でスマホをいじる人は年収300万円、いじらない人は年収1000万円」ですが、これには「年収1000万円の方が人間的に価値が上」といった価値観が含まれている気がします。

「電車でスマホをいじるという行動」からは、歩きスマホや若者の読書離れといったマイナスな印象が連想させられますが、「いじらない」の方からは、そのようなマイナスなイメージは感じませんからね。
マイナスなイメージが無い分、むしろ、プラスな印象をも受けます。


また、「年収300万円」と「年収1000万円」を比べているところも引っかかる。
上記に書いた通り、この例からは「年収300万円=悪」、「年収1000万円=善」という印象を受けます。
無意識のうちに、「年収1000万円以上=善人」なイメージを植え付けられているような気分になってきます。
え? それじゃあ、年収1000万円無い私は悪人なの?




別に、金持ちが悪人と言うつもりはありません。
「善悪と金は関係ないんじゃない?」と言いたいだけです。
もし、善人か悪人かを判断したいのなら、所得ではなく、その人の行動を見るのでは?

「善悪」と「所得」という本来、無関係なものを、当然のように結びつける態度には、むしろ、悪意を感じます。
しかも、根拠はないし、言い切りの形を用いることで、力強い文のようにも見せている。
これって、一種の詐欺なんじゃ(ry




ちなみに、年収の例は、ここから取りました。
数字などは少し変えているので、上記の例は、あくまで私の作った例だと、お考えください。

また、一応、こんな調査(pdf注意)もあるようです。
これによると、年収700万円以上の人の方が年収300万円未満の人よりも、通勤電車の中で新聞を読むらしいです。

ただ、基本的に、年配の人の方が年収って高いですよね。
そして、年配の人の方が新聞を読む習慣がある。
そう考えると、この結果って、年収で考えるよりも年齢で考えた方がいいのでは……?
20~30代の年収700万円以上の層で、新聞を読む割合が高いのなら、また印象は違いますが。





















他にも、自己啓発本の気になるところは、いろいろとあります。
例えば、「○○なのは、あなたが~だからだ」的な書き方とか。
いかにも、悪いのは、こちらと言いたげな書き方。

たしかに、自分が至らぬせいで結果に結びつかないことは多いと思うし、当事者意識を持つことは、とても素晴らしいことだと思います。


ただ、かと言って、根拠も無しに、「あなたが悪いからダメなんだ」的なことを連呼されても……。
ダメと言い切るなら、それ相応のデータなりは持ってきましょうよ。



関係ありませんが
洗脳の第一段階って、対象者の人格をボロクソにすることらしいですよ。
人格をボロボロにした後に、優しい言葉をかけて、信者にするようです。

今回の記事とは関係ありませんけどね☆





















自己啓発本に書いてあることは正論が多い気がします。

好きなことをやって生きていければ楽しいでしょうし、本音に従って生きていればストレスも少ないでしょうし、自分の至らぬ点を自覚することで成長もできるでしょう。

その点については否定しませんし、私も賛成です。
だからこそ、フリーターになりました。





しかし、 それらを不用意に所得と結び付けたり、根拠なく言いきるのは我慢ならない。

自己啓発本を知らなかった頃なら、それでも満足できましたが、ある程度読んだ今の私には、こういった精神論は、もう物足りない。
下手すると、セミナーに誘導したり、他の著書を買わせようとする、作者の意図すら感じてしまいます。




某まとめサイトのコメント欄に、「自己啓発本はエッセイ」というコメントがありました。
言い得て妙だと思います。
もし読むなら、このぐらいの距離感で読むのが、一番、安全かもしれませんね。


以下、愚痴。

ブックオフで買ってきた、この本を読んでいたら、なんだかムカムカしてきたので、つい書き殴ってしまった。
この作者の本、最初は目からウロコだったのですが、段々、同じことを、繰り返しているようにしか見えなくなってきたんだよなぁ……。
昔に比べて自慢話が増えた気もするし。

他の著書には、「読書をする人は素晴らしい」、「本は新品で買った方がいい」、「気になる作者の本は徹底的に買うべし」といったことが書かれているけど、作者の本を新品で大量に買わせるための布石に思えてならない。
おまけに、「年収が低い人ほど、匿名で批判する」なんて予防線も張ってるし。

基本的に、勉強になるし、書いていることにも同意ではあるけど、悪い意味で気になる点が多すぎるのが残念です。
やはり、ひとつのエッセイとして読むのが良さそうだ。

以上、愚痴。

 



 
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